今日は何の日
<今日は何の日>3月18日『点字ブロックの日』
2022/03/18 09:00
週刊BCN 2022年03月14日vol.1914掲載
日本発祥の福祉インフラ
駅構内や歩道などで見かける突起がついたブロック。視覚障害者が安全に歩くために敷設されており、「点字ブロック」(正式名称は視覚障害者誘導用ブロック)として広く認知されている。国内外で使われているが、発明したのは日本人だ。安全交通試験研究センター(岡山市)などによると、同センターの初代理事長を務めた三宅精一氏は、杖を持った視覚障害者が車道を横断する際、横を車が勢いよく走り去る光景を目撃。安全な歩行について考え、ブロックの構想を思いついたという。その後、形状や突起物の配列、寸法などについて試行錯誤を重ね、ドーム型の突起を等間隔に49個並べる形状のブロックを完成させた。
世界初のブロック敷設から今年で55年。三宅氏の尽力で活用は広がった。国内では、進行方向を示す場合は線状のブロック、危険箇所などを警告する場合は点状のブロックが日本産業規格で定められている。
福祉のインフラとして大きな役割を果たしている一方、ブロック上の放置自転車問題に加え、最近では歩きスマホによる視覚障害者との衝突の危険性も指摘されている。必要とする人がいることをあらためて意識する必要があるだろう。(鰹)
由来
岡山県立岡山盲学校(岡山市)近くの交差点に1967年3月18日、世界で初めて展示ブロックが敷設されたことを記念し、点字ブロックの安全性の確保と発展を目指して岡山県視覚障害者協会(同市)が申請し、日本記念日協会に認定された。
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