今日は何の日

<今日は何の日>3月12日『半ドンの日』

2022/03/11 09:00

週刊BCN 2022年03月07日vol.1913掲載

これも働き方改革?

 半ドンの「ドン」とはどういう意味か不思議に思っていたが、調べてみると諸説あるらしい。オランダ語で日曜日・休日を意味する「zondag」(ゾンターク、ゾンダッハ)がなまって「ドンタク」となり、半分休日で「半ドン」につながったとか、皇居で毎日正午に空砲を撃っており(午砲)、土曜は「ドン」という砲音で仕事が終わったことに由来するそうだ。
 

 土曜半休・日曜休日制となる前は、日付の下一桁の数字が1と6の日(1、6、11、16、21、26日)を休日に当ててていたという。休日の変更で労働日が増えたように思うが、殖産興業の時代に適した「働き方改革」ということだろうか。その後、時代の変化に応じ、企業が隔週週休二日制を取り入れ、次第に完全週休二日制へと切り替わっていった。

 30代半ばの記者は、小学校から高校にかけ、学校が段階的に週五日制へ移っていくのをリアルタイムで経験し、「半ドン」をぎりぎり知る世代である。当時は休みが増えることを喜んでいたが、今思えば、土曜が半日で終わった後の学校は、どこか解放感に満ちていた気がする。とはいえ、今さら土曜が半日出勤になるのも困りもの。思い出は思い出であるから美しいということだろう。(無)


由来
1876(明治9)年 3月12日に、官公庁で土曜半休・日曜休日制が実施されたことにちなんで制定された。
  • 1