BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『鳥のお医者さんのためになるつぶやき集』
2022/02/04 09:00
週刊BCN 2022年01月31日vol.1909掲載
飼鳥に関する正しい情報を発信
インコや文鳥は、雛から育てると飼い主にとてもよく慣れ、寄り添ってくれる。犬の主従関係や、猫の気まぐれさとは違った、一途で対等な関係を築けることから「コンパニオンバード」と呼ばれ、根強い人気がある。ただ、飼鳥に関する正しい情報を国内で入手するのはとても難しい。以前、存在した飼鳥専門誌もネットニュースやSNSの台頭で姿を消してしまった。そうした現状を憂えた「横浜小鳥の病院」の海老沢和荘院長は、ツイッターで飼鳥のワンポイントアドバイスを2020年から始めた。本書はそれを体系的にまとめたものだ。
鳥の心理、体の構造、飼鳥にありがちな病気について分かりやすく解説している。小鳥専門の臨床医ならではの専門的な知識に基づく正しいアドバイスはもちろん、学会などでの新しい研究成果を踏まえて飼育方法を常にアップデートしてくれるのもありがたい。
人気品種のオカメインコの寿命は30年ほど、小型のセキセイインコも10年近く生きる。長く寄り添ってくれる鳥と飼い主の両方がより健康で、楽しい生活を送るためにも、本書を片手に海老沢院長のツイッターをフォローしてみるのもよいだろう。(寶)
『鳥のお医者さんのためになるつぶやき集』
海老沢和荘 著
グラフィック社 刊 1650円(税込)
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