今日は何の日

<今日は何の日>12月15日『年賀郵便特別扱い開始日』

2021/12/17 09:00

週刊BCN 2021年12月13日vol.1903掲載

時代とともに需要縮小

 新年を代表する文化の一つとして年賀状がある。ポストの中にまとめられた年賀はがきが届いていると正月気分がより高まるという人も多いのではないだろうか。
 

 年賀状の歴史は古く、奈良時代から「年始回り」という挨拶をする行事があり、平安時代には貴族や公家にもその風習が広まった。その際、挨拶ができない遠方の人に対して、年始回りの代わりに書状による挨拶が行われるようになったことが始まりだという。その後、江戸時代には一般にも普及したとされている。

 その年賀状の文化も時代とともに変化している。2000年代に入ってからは携帯電話が普及したことで、若者を中心にメールで新年の挨拶が行われるようになり、最近ではSNSを活用する人が多くなっている。また、年賀状を廃止する企業も年々、増加している。

 このような背景もあり年賀はがきは、ピークだった03年には44億5936万枚が発行されていたが、22年用は18億2536万枚と大幅に減少している。今後も年賀はがきの需要は縮小するとされていることから、そのうち、年賀状を書くことが珍しいと言われるようになるのかもしれない。(帆)


由来
12月15日~25日までの間に年賀状を投函すると、翌年の1月1日に届く。年賀状の特別扱いは1906年に制度化された。
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