今日は何の日

<今日は何の日>9月10日『カラーテレビ放送記念日』

2021/09/10 09:00

週刊BCN 2021年09月06日vol.1889掲載

五輪はテレビの普及に貢献

 カラーテレビが発売された当初は、高価なことから普及が進まなかったという。転機となったのは1964年に開催された東京五輪で、各メーカーが五輪開催に合わせ規格化、画質の改善、宣伝に注力したことで急速に普及したとされている。
 

 その後、カラー放送が増えたことや、テレビの大量生産が可能となり価格が低下したことで、需要が大幅に拡大。73年にはカラーテレビの普及率が白黒テレビを上回った。

 今年、2回目の東京五輪が開催されたが、新型コロナ禍のため無観客となり自宅観戦を余儀なくされた。そうした状況下で需要が拡大したのが大型テレビで、BCN総研によると、6月の販売台数は60型以上が前年比113.0%と好調に推移した。特殊な状況下であったが、今回も五輪がテレビの販売に貢献したことが分かる。

 東京五輪では多くの日本人選手がメダルを獲得した。古いテレビで観戦していた筆者は「買い替えておけばよかった」と後悔した。来年の北京五輪までには、新しいテレビを手に入れたい。(帆)


由来
1960年9月10日に、NHK・日本テレビ・ラジオ東京テレビ(現:TBS)・読売テレビ・朝日放送の5局がカラーテレビの本放送を開始した。
 
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