今日のひとことWeb版

定額サービスはデフレに厳しい?

2021/08/19 10:00





 SaaS型の業務アプリをはじめとする月額定額サービスが世界規模で幅を利かせるようになりました。経済成長に伴う緩やかなインフレが続く欧米市場では、例えば「5年間定額で使える」契約は割安に感じやすいとのこと。アジアなどの成長市場では、なおさらお得感が出やすいといいます。

 振り返って、実質デフレ状態が30年続いているとされる国内市場では定額サービスのお得感が打ち出しにくいのがネックになっています。オンラインアップデートなどのサービスを充実させ、良好な顧客体験を提供するといった「価格以外」の付加価値をどう訴求していくのかがポイントになりそうです。

 複合機メーカーのブラザー販売は、7月に複合機の定額プリントサービスを始めました。モノクロ・カラーを問わず、年6000枚で月額税込み8800円からで契約期間は5年間。複合機の搬入・設置から保守サポート込みとし、ユーザーの維持メンテの負担を軽減するなどして定額サービスのメリットを訴求しています。(安藤章司)

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週刊BCN 創刊40周年記念特集 複合機・プリンタ市場の激震 後編 プリンタの新しい可能性を追求 ニューノーマル時代の新需要を掘り起こす
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