「被写体は自分」の時代に

　これも新型コロナの影響の一つなのか。最近のカメラは撮影者と被写体の関係で使われるものではなく、自らが被写体として見栄え良く写る（もはや映る）ためのツールとして進化しているようだ。
 
　ソニーはαシリーズとして初となるVlogなど動画撮影に特化したAPS-Cイメージセンサー搭載のレンズ交換式Vlogカメラ「VLOGCAM ZV-E10」を発売する。既に売り出している、Vlogを手軽に撮影できるレンズ一体型Vlogカメラ「VLOGCAM ZV-1」に続き、ミラーレス一眼のαシリーズでも、SNSを通じて自分の考えや思いを発信するVloggerを意識したモデルを投入するというわけだ。

　旅先や外出先、イベントでの撮影が難しい今、年配層を中心とした従来のカメラユーザーではなく、若くて新しいVloggerにリーチしようとするメーカーの動きを象徴しているようにも思える。カメラ業界にとって大きな転機を迎えているのかもしれない。（至）


メーカー名　ソニー
ジャンル　　Vlogカメラ
発売日　　　2021年9月17日
価格　　　　7万8000円前後（ボディ）