今日は何の日

<今日は何の日>8月10日『発炎筒の日』

2021/08/13 09:00

週刊BCN 2021年08月09日vol.1886掲載

非常時に備え確認を

 夏休みは自動車を運転する機会が増える時期だ。突然の事故や故障に備え、車内に用意しておきたいものに発炎筒がある。正式名称は「自動車用緊急保安炎筒」で、非常停車時に発火させることで後続車に対して前方に障害物があることを知らせ、追突などの二次被害を防ぐ。メーカーによると、昼間は約600メートル先から、夜間は約2キロメートル先からでも光を確認できるという。
 

 道路運送車両法により、自動車には緊急事態を知らせるための非常信号用具を備えることが義務付けられている。罰則はないものの、装備していないと車検は通らない。

 あまり知られていないが、発炎筒は、日本工業規格(JIS)で有効期限が4年と定められている。期限が切れた発炎筒は、吸湿などの影響で劣化し、十分な性能を発揮しない場合があるため、未使用であっても交換をおすすめする。

 すでに盆休みに入った人も多いだろう。発炎筒の用意はもちろんだが、まずは安全運転を徹底し、そもそも使う状況が起こらないように気を付けるのが第一だ。(無)


由来
発炎筒の製造・販売を手掛ける企業でつくる日本保安炎筒工業会が、緊急時の安全確保に欠かせない発炎筒の存在、正しい使い方などについての啓発を目的に2015年に制定した。日付は「はつ(8)えんとう(10)」の語呂合わせに起因している。
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