今日は何の日

<今日は何の日>8月3日『八丁味噌の日』

2021/08/06 09:00

週刊BCN 2021年08月02日vol.1885掲載

東海地方を代表する味噌の味

 名古屋名物と言えば、味噌かつや味噌煮込みうどんの味付けに使われる赤味噌の一種の「八丁味噌」を連想する人が少なくない。八丁味噌は名古屋から30キロ余り離れた岡崎の八帖町(旧八丁村)で造られた味噌のことを指す。それ以外は八丁味噌とは呼ばない。
 

 東海地方では八丁味噌をはじめさまざまな赤味噌がつくられている。とりわけ米を使わずに、大豆と食塩、水だけで長期間熟成してつくられる「豆味噌」が有名で、八丁味噌と味も似通っており、これが味噌かつや味噌煮込みうどん、みたらし団子、岐阜の五平餅といった東海地方ならではの味付けに影響したと見られている。

 名古屋の人に「なんでも味噌をつけて食べるよね?」と聞くと、「味噌なんてつけない」とムスッとした顔で返答されることがあるかも知れない。そんなときは、「八丁味噌や豆味噌をベースにした味付けはするけど、他の地域の味噌なんてつけない」という意味に、頭のなかで変換することをおすすめする。(寶)


由来
八丁味噌の日は愛知県岡崎市の八丁味噌協同組合が提唱。日本記念日協会によれば、岡崎市の八帖町(旧八丁村)で造り続けられていることから八丁味噌と呼ばれている。八丁の「8(はち)」と味噌の「3(み)」の語呂合わせで8月3日が八丁味噌の日となった。
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