北斗七星

北斗七星 2021年2月1日付 vol.1860

2021/02/05 09:00

週刊BCN 2021年02月01日vol.1860掲載



▼新型コロナウイルスとともに生きる新しい日常が始まってからほぼ1年が経とうとしている。ワクチン接種のスケジュールなども語られ始めているが、東京五輪の行く末は不透明だ。世界の感染拡大状況を見れば通常どおりの開催は絶望的な気もするが、最終的な判断には五輪が「誰のための大会なのか」という問いに対するIOCの考えが反映されることになるのだろう。

▼多くの人がマスクの着用を習慣化したが、当初の危機感を持続できなくなっている側面もある。市場環境の変化に強いビジネス構築のためのIT投資が必要だという議論が昨春から盛り上がったが、それを具体的な取り組みに落とし込むことができた企業と、空騒ぎで終わってしまった企業に分かれつつある。ITベンダーからは「顧客のIT投資やDXへの意欲は二極化している」との声も。

▼「2025年の崖」問題を指摘して話題になったDXレポートの第2弾が3月末に出る。20年末に発表された中間とりまとめでも、同様の課題が指摘されている。最も重要な因子は、意思決定層のビジョンや哲学、志の高さだ。ITベンダーの提案アプローチもそれを踏まえなければならない、難しい環境になった。(霹)
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