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次期社長の人選から見える注力領域

2021/02/04 10:00





 「収益の柱」は、複数あったほうが企業経営は安定します。キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)の場合、個人向けのカメラ、インクジェットプリンタ、企業向け複合機や商業印刷、そしてシステム構築(SI)の大きく三つあり、市場環境が大きく変わっても収益が極端に悪化しないよう事業ポートフォリオを組み立ててきました。

 とはいえ、コロナ禍でカメラの販売が伸び悩み、在宅勤務が増えた影響でオフィス向け複合機も先行きが見通しにくい状況の中、堅調な伸びが期待されているのはSIビジネスです。

 キヤノンMJは、3月26日付けで足立正親専務が社長に昇進する人事を発表しました。足立氏は、大手金融顧客向けの営業が長く、グループ中核SIerのキヤノンITソリューションズの社長も常務時代に兼務するなど、SIビジネスを主導。次期社長の人選からキヤノンMJが一段と力を入れる事業領域が浮き上がってみえるようです。(安藤章司)

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