北斗七星
北斗七星 2020年8月31日付 vol.1839
2020/09/04 09:00
週刊BCN 2020年08月31日vol.1839掲載
▼日経平均株価が新型コロナによる急落前の水準に一時回復した。先行き不透明である状況に変わりはないものの、早期に新型コロナ感染症の拡大が収束に向かい、社会や経済が活気を取り戻すことを願うばかりだ。
▼25日には、2015年から経産省と東証が共同で選定している「DX銘柄」の20年版が発表された。東証上場企業から35社が選ばれ、次点的位置づけで21社が「DX注目企業」として選定された。IT業界からは富士通、コニカミノルタ、NTTデータなどが選ばれ、DX注目企業にも数社が名を連ねた。ただし各社の株価の推移を見ると、これに市場が敏感に反応したということはなさそうだ。DX銘柄そのもののブランド力不足もあるか。
▼35社から「DXグランプリ」に選ばれたのは、コマツとトラスコ中山。先進的なIT活用やビジネスモデル変革の事例でよく名前が挙がり、外資系大手ベンダーの顧客・パートナーという印象も強い。
▼隗より始めよ。富士通をはじめ、国産ベンダーはまず自らがDX企業となることを目指している。それは正しい方向性だろうが、そう遠くない未来に顧客をDXグランプリ企業に導く活躍も見せてほしい。(霹)
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