BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』
2020/01/29 09:00
週刊BCN 2020年01月20日vol.1809掲載
“お題目”に惑わされない働き方改革を
2019年8月後半の発売から5カ月が経過した現在も売れ続けている。著者は、日本マイクロソフトでOffice事業を統括する業務執行役員として活躍した越川慎司氏。週刊BCNの読者にはおなじみの人物と言っていいだろう。日本マイクロソフトも働き方改革の先進企業として、自社のプロダクトをフル活用しつつさまざまな取り組みを進めていることはよく知られているが、越川氏は17年、同社を退職した後、働き方改革支援を行う会社としてクロスリバーを設立し、18年11月までに528社の働き方改革を支援した。
本書では、そうした経験から得たデータと知見、さらには同社の顧客26社16万人の従業員を巻き込んだ「行動実験」によって確立した、再現性が高い時短術をまとめたという。働き方改革というお題目に惑わされず、「疲れずに楽しみながら成果を生む仕事を実現してほしい」というのが著者から読者へのメッセージだ。(霹)
『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』
越川慎司 著
日経BP 刊(1500円+税)
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