今日のひとことWeb版
「デジタル経済圏」の新しい枠組み
2019/02/07 10:00
企業価値ランキングで上位を占めるGAFA。グーグルやアマゾンは、データから富を生み出していると言っても過言ではありません。野村総合研究所の此本臣吾社長は、これを「デジタル資本主義」と呼んでいます。
大量の労働力、設備投資を伴う現行の産業資本主義に対して、デジタル資本主義はデータから富を生み出すという点において、従来とは構造が大きく異なります。近年のEUや中国のデータ保護に関するさまざまな規制や、日本の個人情報保護の議論は、デジタル資本主義において「国富を不用意に流出させない」ための施策とも受け取れます。
また、今年に入って日本とEUとの間で個人データの移転の枠組みが発効。これに米国も合わせた「デジタル経済圏」なるものも見え始めてきました。新しいデジタル経済圏の枠組みへの模索は、GAFA以外の企業にとっても大きなビジネスのチャンスと言えそうです。(安藤章司)
- 1
関連記事
【2019年 年頭所感】 野村総合研究所 DXの勝ち組になる
100社体制、売り上げ倍増を目指す ビジネスパートナーとともにデータ・AI需要を創出――日本IBM
新春特集 第2弾 有力ITベンダートップが予測する 2019年の法人向けIT市場