今日のひとことWeb版
「パット」と呼んでください
2018/12/03 10:00
グローバルのIT経営者の中でも、「この人は本当に日本市場を大事にしていて、日本のことが好きなんだ」と確信できる人物の一人が、パット・ゲルシンガー氏です。20代でインテル486プロセッサーの開発リーダーに抜擢され、その後同社のCTOとなった天才技術者で、2009年にEMCへ移籍、現在はヴイエムウェアのCEOを務めます。先日東京で開催された年次イベントの基調講演でも、開口一番「日本には50回以上来ている。この国とそこに暮らす人々を本当に愛している」と熱く語りました。日本のIT関連のメディアは、他国に比べ技術的な細部まで突っ込んだ質問をする傾向にあるようですが、ゲルシンガー氏は、そのような細かい質問にも待ってましたとばかり、いつも丁寧に答えてくれます。
今年11月の来日中には、質疑応答で報道陣の一人から「ミスター・ゲルシンガー」と呼びかけられたのに対し、「ミスター・ゲルシンガーは私の父です。私のことは『パット』と呼んでください」と返す場面も。経営トップでありながら、テクノロジーに関しては一技術者としてどんな人ともフラットな関係で議論したいという思いが感じられました。(日高彰)
- 1
関連記事
「AWS上で動くVMware」国内市場でも提供を開始 オンプレミスのIT基盤をAWSへ拡張可能――ヴイエムウェア
クラウド市場に新たな旋風か 協業の枠組みを拡大――ヴイエムウェア
Dell EMC World 2017、ヴイエムウェアのパット・ゲルシンガーCEOも登壇、「すべてのインフラはハイパーコンバージドに」