北斗七星
北斗七星 2018年11月12日付 vol.1751
2018/11/16 09:00
週刊BCN 2018年11月12日vol.1751掲載
▼米国で開催されるイベントの取材でエグゼクティブの講演などに出席すると、その警備の厳重さに驚くことがある。日本は平和だと改めて実感する瞬間でもある。
▼懐に銃を忍ばせていると思しき警護スタッフが、ステージではなく客席に鋭い視線を飛ばす。写真を撮ろうと前に行き過ぎると厳しく制止されることも。常にジャケットの前裾部分に手をかけ、すぐに銃を抜ける体勢で微動だにしない警護スタッフを見たこともある。そんな時は写真撮影も命がけという気がしてしまう。
▼本号トップニュースで触れた通り、先週は米マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏が来日し、イベントの基調講演に登壇した。紛れもないVIPだが、会場に物々しい雰囲気はない。こうした人たちの安全を守りやすいというのは日本の大きな価値だ。
▼サイバー空間だけでなく、フィジカルなセキュリティーの分野でも、AI活用のポテンシャルが大きいのは周知の通り。大手グローバルベンダーには、銃に代わってITでしっかり要人を守る仕組みを整えてほしいものだ。(霹)
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