北斗七星
北斗七星 2018年10月8日付 vol.1746
2018/10/12 09:00
週刊BCN 2018年10月08日vol.1746掲載
▼カレーうどんを注文したものの、出てきたのは、かけうどん。ありがちな聞き間違いだが、思い起こせば「温かいのでいいですか」と聞かれたときに気付くべきだった。冷たいカレーうどんはメニューにない。洞察力が足りなかったと反省しつつ、かけうどんをおいしくいただいた。
▼人手不足が特に深刻な外食業界では、外国人の店員が、これまで以上に多くなっている。不慣れな応対が常態化し、多少なことでは客側が動じなくなった。環境の変化により、カレーうどんをかけうどんと間違えたのが、たとえ日本人店員であっても、受け入れるムードになっていく。
▼現在のAI(人工知能)が得意とする分野の一つに自然言語処理がある。チャットボットは、その中でも多くのビジネスシーンで活用されている。情報システム部門や管理部門が対応していた、社員からの問い合わせには、欠かせない存在になりつつある。相手がAIかと思えば、カレーうどんをかけうどんと間違えても微笑ましいが、いずれは人間より正確に対応するに違いない。
▼かけうどんを食べた日、自宅の夕食はカレーライスだった。昼のカレーうどん回避は吉と出た。店員のファインプレーに、思わずガッツポーズである。(風)
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