今日のひとことWeb版

不幸の連鎖は断ち切るべし

2018/06/06 10:00



 文部科学省の審議会が昨年8月に発表した「学校における働き方改革に係る緊急提言」。その最初に挙げられているのが「勤務時間を意識した働き方」をすること――だそうです。「えっ、そのレベルからなの?」と思ったのは私だけではないはず。

 とはいえ、この初等中等教育の学校現場向けの緊急提言を受けて、勤務時間内に仕事を終わらせるためにITを活用して業務を効率化する機運が高まっているそうです。全国の小中高等学校のうち国公立は約3万4000校、私立は約2300校。決して小さい市場ではありません。

 私自身のことを思い起こせば、小学校の高学年から中学校にかけて、事実上、強制的に部活動をやらされました。そのときは、「ほんとうに嫌で嫌で仕方なかった」のですが、教員もそれにつき合わされて帰宅するのが20時、21時なんてざらだったわけですね。

 さすがに、今は部活動(教員にとっては残業)を強制するような学校はないと思いますが、万が一、そのような不幸が連鎖するような仕組みがまだ残っているのなら、「勤務時間を意識した働き方」を推進するなかで、ぜひともなくしていってほしいものです。(安藤章司)
  • 1

関連記事

<文教ITソリューション特集>学習支援とコスト削減を両立する 学校向けITソリューション 現場の利用に即した製品で、困りごとの解決をサポート

<文教ITソリューション特集>日本エイサー 無線LAN整備が不要で場所を選ばない学習を実現するLTE版 Chromebook コスト削減や働き方改革をサポート

<文教ITソリューション特集>キングソフト 霧島市の子どもたちの豊かな想像力を支える美しいフォントと機能 教育現場の活性化に貢献する総合オフィスソフト「WPS Office」

<文教市場向けITソリューション特集>プリンストン 文教市場に新たなワークスタイルを提案

企業・公共・文教向け 製品戦略を説明――デジタルアーツ