BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『できる課長は「これ」をやらない!』
2018/05/23 09:00
週刊BCN 2018年05月14日vol.1726掲載
中間管理職は嫌われてナンボ
従業員を重要な経営資源と認識し、経営戦略を推進するために活用する「人材マネジメント」の重要性が高まっている。本書は、経営者向けのマネジメント書「伸びる会社は『これ』をやらない!」の続編で、今回の主役は課長を含む、部長、係長などの中間管理職だ。中間管理職向けならではの構成で、部下との接し方、上司との接し方の双方が記載されている。読み進んで目からうろこが落ちる思いがした。できる課長はできる社員であれ、という一文は非常に納得できるが、それに続く自己評価をしない、顧客の評価、ましてや同僚、部下の評価はまったく意味がない、ときっぱりと言い切っている。本書ではありがちな失敗例の後にその理由を解説しており、「正しい組織のなかでは、評価をするのは直属の上司一人」とわかりやすくまとめている。多方面からの評価を気にするあまり、身動きが取れなくなっている人は、少し肩の力が抜ける思いをするのではないだろうか。(海)
『できる課長は「これ」をやらない!』
安藤広大 著
すばる舎 刊(1500円+税)
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