北斗七星

北斗七星 2017年12月18・25日付 vol.1707

2017/12/22 09:00

週刊BCN 2017年12月18日vol.1707掲載



▼早いもので納刊号となった。東京五輪の2020年まで、あと二年。待ち遠しいお正月のように、指折り数えるようなワクワク感を楽しんでいる人も少なくないのではなかろうか。

▼五輪に向けた建設ラッシュで、建設業は慢性的な人手不足。情報サービス業も例外ではない。今年も人材確保に奔走するSIerの姿がよくみられた。「20年までは今の景況感が続く」とみるSIer経営者も多い。

▼東芝元社長の西田厚聰氏が逝去された。パソコン事業を担当していた2000年前後、本紙の単独インタビューでよくご登場いただいた。ご冥福をお祈りする。今年は富士通がパソコン事業をレノボに譲ると正式発表した年だった。時代の節目だろう。

▼景気のいい話の裏で、五輪後の景気の反動減を懸念する声も根強い。大手メガバンクは将来を見据えて人員削減を含む合理化方針を打ち出す。あと2年で「ポスト2020」をどう迎えるかが決まる。節目でつまずいてしまうのか、節目をもろともせず、若竹のように伸び続けるにはどうすべきなのか。このお正月に今一度考えてみたいものである。(寶)
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