10月にアリババが時価総額で一時アマゾンを抜き話題になったが、今度はテンセントだ。メッセンジャーアプリ「微信（WeChat）」を手がける同社は、11月20日に時価総額が初めて5000億米ドルを超え、Facebookを抜いて世界5位入りを果たした。7～9月期の業績発表を受けての市場の反応で、同四半期の純利益は69％伸長。微信のアクティブユーザー数は9億8000万人に拡大している。

　テンセントは同月、設立19周年を記念して企業ロゴを変更した。従来のデザインを踏襲しているが、同社によれば斜体の文字がポイントで、「前進する」という意気込みを表しているのだとか。この書体「TTTGB－Medium」は自社開発したもので、漢字に加え、ラテン文字、ギリシア文字、日本語の平仮名と片仮名など、6763個の字体をカバー。将来は一般ユーザーにも提供するという。各種インターネットサービスに参入している同社だが、書体にまで手を出すとは……。