北京の故宮博物院が、入場券の販売を全面的にインターネットに切り替えている。毎日数万人が訪問する観光名所なだけに、いつも窓口が混雑していて、スムーズに入場しにくいという事情があったからだ。すでに大部分の販売窓口は閉鎖。実名制で登録してネットで購入した後は、スマートフォンにQRコードが送られてくるので、これを入場ゲートで提示すればよい。

　しかし、中国の国民身分証カードをもたない外国人は、この通りではない。入場券をネットで購入したのはいいものの、QRコードが送られてこないのだ。結局、総合窓口に足を運んでチケットを発券してもらう必要がある。

　このことは、高速鉄道も同じで、在中国の外国人にとって悩みの種となっている。ネットでチケットは購入できるが、乗車するには、窓口に並んで発券してもらわないといけない。しかも、大抵の場合、窓口は混んでいる。何とかしてほしいものだ。