北斗七星
北斗七星 2017年10月09日付 vol.1697
2017/10/13 09:00
週刊BCN 2017年10月09日vol.1697掲載
▼働き方改革で推進されていることの一つが、労働時間の短縮。育児や介護がある社員を特別扱いせず、すべての社員が平等の労働時間と責任配分とすることで、結果として業績が上向いていくという。時間の融通が利く社員に仕事を集中させないところが、ポイントとのこと。
▼「全体の仕事量が変わらないのに、労働時間を短縮するのは不可能だ」。経営者のみならず、現場からもそのような声が聞こえてくる。効率化といえば、IT活用。ビジネスチャンスとして、この追い風を生かすべきだ。
▼効率的な仕事運びといえば、新社会人向け研修で知られるインバスケットがある。複数の仕事を制限時間内に、どう処理するかが課題の研修で、積み上げられた仕事を端から処理していたら、終わらないというもの。今処理すべきもの、明日にまわしていいものなどを把握し、要領よく立ち回り、時間を有効に使う。
▼愚直にまじめに計算するのが現在のコンピュータなら、要領よく立ち回るのが量子コンピュータ。何億年もかかる計算を数秒で終わらせるのは、要領がいいからだ。量子コンピュータは、コンピュータの働き方改革なのである。(風)
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