最近、あるゲーム機の復刻版を購入しました。小学生の時に熱中したソフトを試してみると、操作方法や隠しアイテムの位置など、意外とよく覚えていることに我ながら驚きました。子どもの頃の体験は、重要だといわれています。少し古い調査ですが、国立青少年教育振興機構が2010年にまとめた「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」によると、子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多いそうです。

　IT業界にも、子どもの頃の体験がきっかけで、来日した外国人エンジニアがいます。ウフルのジャスミーン パテルさんは、同じ極が反発する「磁石」の性質を知り、日本への憧れを抱いたそうです。私の場合、今のところゲームが何かのきっかけになったことはありません。しかし、きっとどこかで何かに役立つと信じ、今夜も懐かしのソフトを楽しみたいと思います。（廣瀬秀平）