駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>客が店舗を監視

2017/06/07 09:00

週刊BCN 2017年05月29日vol.1679掲載

 先日、上海交通大学の近くに美味しいパン屋があると聞いて足を運んだのだが、残念ながらお店は閉まっていた。週末ともなれば長蛇の列ができるフランス人経営の人気店とのことだったが、どうやら営業停止に追い込まれたそうだ。

 原因は、従業員による告発。同店では、小麦粉などの原料の管理がずさんで、賞味期限切れのものを長期間使用していた。また、厨房の環境も決して衛生的ではなかったという。
 

デジタルサイネージで厨房の映像を配信

 食の安全への関心が高まる中国。最近では、客側が店を監視できる仕組みを導入する飲食店が増えている。上海高島屋の飲食店では、入り口付近に店を紹介するデジタルサイネージを配置しているが、その上部には厨房の様子が映し出されている。これによって、客は店舗の衛生状況を把握することができるし、厨房スタッフの不正行為防止につながるというわけだ。
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