駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>モバイルバッテリをシェア

2017/05/17 09:00

週刊BCN 2017年05月08日vol.1676掲載

 上海市静安区の飲食店。レジ付近に、見慣れない白いきょう体のボックスが置かれていた。正体は、「街電(Anker)」というモバイルバッテリのシェアリングサービス。ボックスに表示されたQRコードを、スマートフォンを通してスキャンすることで、格納してあるモバイルバッテリを取り出して利用できる仕組みだ。登録時にデポジットとして100元が必要だが、利用自体は格安で最初の1時間は無料。その後、1時間ごとに1元がかかる。支払いはもちろんモバイル決済がベースとなっている。

 スマートデバイスの普及に伴い、モバイルバッテリを携帯する人が増えている。しかし、モバイルバッテリは、容量が大きいと重量も大きいのが難点。なかには、スマートフォンより重たいものもある。そこで、常に持ち歩くのではなく、必要な時だけ気軽に利用できるシェアリングサービスというわけだ。飲食店など、人が一定時間滞在する店舗などで「街電」の設置が増えている。
 

飲食店での設置が進む「街電」
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