北斗七星

北斗七星 2017年5月8日付 vol.1676

2017/05/12 09:00

週刊BCN 2017年05月08日vol.1676掲載



▼今年初の熱中症警報が出た日に、さっそく熱中症で倒れてしまった。水分はしっかり補給していたつもりだが、甘かったようだ。手厚い救護を受け、いただいた経口補水液を飲む。意識が遠のくなかで初夏の訪れを実感した。今年の夏も暑くなりそうだ。

▼人工知能を導入したいとの漠然としたユーザーニーズを契機に、人の代わりに画面操作などのオペレーションを担うRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)が、熱い視線を集めている。「当社もRPAの提供を始めました」という声をよく聞くようになった。市場動向に敏感なのはいいが、なかには旧来のデータ連携基盤をRPAと称するケースもみられる。便乗商法だ。期待したユーザーの意識が、RPAから遠のかないかと心配だ。

▼欧米で先行したRPAだが、導入に関する意識は日本企業のほうが高いという。意外だが、少子高齢化対策や働き方改革を意識した効率化を思うと、時代が求めているソリューションなのかもしれない。

▼経口補水液は、水分を吸収する器官の大腸ではなく、手前の小腸で吸収される。システムの手前に位置するRPAは、IT環境の小腸といえまいか。(風)
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