駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国
<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>役に立たないロボット
2017/05/10 09:00
週刊BCN 2017年04月24日vol.1675掲載
上海市静安区にある中国建設銀行の支店では、店頭にロボットを配置。しかし、機能が限られていた。声をかけると近づいてきて、あらかじめ登録されたいくつかのワードを発する程度。音声会話のなかで顧客の要望を理解し、適切な窓口を紹介したりしてくれるわけではない。言語処理能力が実用的なレベルに至っていないということだ。一応、会話はできるが、その場合はロボットが提示するQRコードをスキャンし、チャット上で文字ベースのやりとりをすることになる。
中国建設銀行でみつけたサービスロボット
IDC中国によると、2016年の中国ロボット市場規模は246億米ドルで、20年には594億米ドルに達する見込み。ただし、その大部分は工業用ロボットだ。サービスロボットにおいては、ソフトウェアの技術向上がカギを握っている。
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