今日のひとことWeb版
世界を獲る?国産ベンダー
2017/05/09 10:00
つい先日、米ガートナーの企業内・企業間システム向けのファイル転送ソフトウェア市場調査で、セゾン情報システムズの国産ファイル連携ミドルウェア「HULFT」が、国内・アジアでシェア1位、グローバルでも売上シェア2位になったという発表がありました。ちょうど同社の内田和弘社長にインタビューした直後のタイミングで、取材時は「世界4位のシェア」(IDC調べ)が最新情報。日本のソフトウェア製品がグローバル市場で大きな存在感を示すというのは稀な例ですが、「HULFTこそ世界を獲ることができる唯一の国産ソフトウェアだと確信している」という内田社長の力強い言葉を聞いたばかりでしたので、ご発言にはきちんと裏付けがあるのだな、とあらためて感じたところです。
紙面にはあまり反映できませんでしたが、内田社長は旧CSK出身で、経営者として最も影響を受けたのが、同社の創業者である大川功氏だとのこと。ITの新たなトレンドにしっかり向き合い、自社プロダクトやSIerとして顧客への提案の価値を高めるべく、柔軟かつ合理的な組織運営に努める一方で、モチベーターとして社内の士気を高めることにも大きな力を注ぐ経営姿勢に、そうした経緯が反映されているのかもしれません。(本多和幸)
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