駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国
<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>アピタ売却で広がる波紋
2017/01/11 09:00
週刊BCN 2017年01月02日vol.1659掲載
ARCH WARKで計画されていた日系店舗集合エリア「Jタウン」は、現在もオープンしていない
上海の婁山関路エリアにあるショッピングモール「金光緑庭広場(ARCH WARK)」。この地下にある「アピタ金虹橋店」は、現地の日本人に人気のスーパーだ。食品類の品揃えはもちろん、日本の日用品や惣菜の種類も豊富。肉類は日本式でていねいに包装してあり、日本と同じ感覚で買い物できることから、私も2014年のオープン当初から頻繁に通っている。
しかし、上海はショッピングモールの数が急増し供給過多に。「ARCH WARK」はテナント誘致が遅れ、いつも客足はまばらで、とくに平日は閑古鳥が鳴いている。これを受け12月5日、ユニー・ファミリーマートホールディングスは、アピタ金虹橋店を運営する子会社の優友(上海)の売却を発表した。アピタ金虹橋店は今後、香港資本の傘下で運営される。
「アピタ」のブランド名は残るようだが、肝心の品揃えや品質が変わらないかが心配だ。場合によっては、現地の日本人の生活に大きな影響が及ぶことになる。
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