私は子どもの頃から「名探偵コナン」が大好きで、アニメや漫画をよく見てきました。学生時代に比べると、最近は映画を見る機会は減ったのですが、それでもコナンの劇場版だけは毎年欠かさず映画館に足を運んで見ています。先日、第21作目となる新作のタイトルが明らかになり、公開が待ち遠しいです。

　名探偵コナンの作中には、主要な登場人物である阿笠博士が発明したさまざまなアイテムが登場します。なかでも代表的な「蝶ネクタイ型変声機」や「腕時計型麻酔銃」は、ほとんどの推理シーンに登場します。ほかにも、「キック力増強シューズ」や「どこでもボール射出ベルト」などがあります。昔は「弁当型携帯ファックス」や「イヤリング型携帯電話」なども登場しましたが、現実世界でのテクノロジーの進化によって、最近はめっきり使われなくなりました。そう考えると、連載当初から変わることなく使用されている変声機は夢のようなアイテムです。これを使えば、誰でも（会ったことのある人物であれば）どんな人物のモノマネもできてしまいます。

　しかし、ここにきて再び、現実世界のテクノロジーが阿笠博士レベルまで追いつこうとしているかもしれません。東芝の「RECAIUS」音声合成サービスでは、特定話者の声で合成音声が短期間で作成できるとしており、（残念ながら仕事のため聞くことができませんでしたが）9日放送のラジオ番組で使用されたとのこと。これを応用すれば、リアルに「蝶ネクタイ型変声機」を作ることができるのではないでしょうか？

　あとは「腕時計型麻酔銃」と、自身の推理力を用意するだけで、みなさん江戸川コナンになることができるのでは！？まあ、物騒な事件には遭遇しないに越したことはないのですが。（前田幸慧）