サイボウズが着々と海外ビジネスを強化しています。先行して営業・サポート体制を整備してきた中国では、すでに販売事業の黒字化を達成しており、今年は昨年を上回る勢いで売上高が伸長。一定の顧客を獲得したことを受けて、9月23日には、同国で初めてユーザー向けイベント「kintone hive」を開催しました。

　アジア地域では、2015年11月にパートナープログラムを制定し、シンガポール、ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピンの5か国でkintoneを販売。米国では、世界を代表するスマートデバイスメーカーが複数拠点で「kintone」を導入するなど、青野慶久社長は「手が届かないと思っていた企業が使ってくれている」と手ごたえを感じています。

　9月28日には、新たにオーストラリア現地法人の設立を発表。これまでもサイボウズは同国で販売事業を展開していましたが、今後は現地の商習慣に精通し、販売チャネルを有する地元企業との提携を通して、kintoneをさらに拡販していきます。（上海支局　真鍋武）

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サイボウズ、「kintone」の拡販でオーストラリアに現地法人