駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>激動のスマホ市場

2016/09/28 19:46

週刊BCN 2016年09月19日vol.1645掲載

 中国の市場は変化が激しいといわれるが、現在のスマートフォン市場はまさにその典型といえる。IDC中国によると、2016年4~6月の出荷台数シェアは、ファーウェイが17.2%でトップ。出荷台数は前年同期比15.2%増の1910万台だった。ファーウェイが高級ブランドとして地位を向上する一方、前年同期に1位だった小米科技(Xiaomi)は、シェア9.5%と4位に転落。出荷台数は前年同期比で38.4%落ち込んでいる。「安価の割に高品質」「若者に大人気」といった同社のブランド力は低下し、最近では「流行おくれ」のイメージが強くなってきた。

北京の地下鉄駅構内ではOPPOの大規模広告が目立つ

 また、4~6月に急成長したのはOPPOとvivo。OPPOの出荷台数は前年同期比で124.1%も伸び、市場シェア16.2%で2位につけた。vivoも同74.7%増でシェア13.2%と3位を獲得。オンライン販売を中心に展開してきた小米とは対照的に、OPPOとvivoは家電量販店などの店頭での販売に力を注いで成長してきた。
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