北斗七星

北斗七星 2016年9月12日付 vol.1644

2016/09/16 15:38

週刊BCN 2016年09月12日vol.1644掲載

▼「此附近 本能寺址」。何年も前の話だが、本能寺址の石碑が地域住民のゴミ捨て場になっていた。ちょうどゴミの日に通りかかって驚いた。この本能寺とは、あの本能寺である。石碑の付近で織田信長が明智光秀に討たれたらしい。京都でなければ、立派な観光資源になっていたに違いない。青いビニール袋に入ったゴミに囲まれた石碑に、京都の奥深さを感じたものだ。

▼地方の活性化を目指した「地方創生」では、“よそ者”が必要だといわれる。地域の魅力を地域住民が理解していないことがあるからだ。ゴミ捨て場の目印に過ぎない石碑も、パワースポットとなるポテンシャルを秘めている。

▼IT業界を起点に“オープンイノベーション”の動きが、活性化している。さまざまな企業や団体が知恵を出し合って協力し、イノベーションを起こそうという取り組みである。とくに地方が熱い。これまでIT活用に無縁だったところに、IT業界という“よそ者”が入り込み、新たな魅力を引き出すと期待される。

▼AIやIoTなど、使えるアイテムが増えたことも、オープンイノベーションの追い風になっている。まさに「時は今」である。(風)
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