今日のひとことWeb版

復活果たす組み込みソフト

2016/09/01 15:26

 いつ、どんなときもサクサクと軽快に動く組み込みソフト――。電子機器の動作には欠かせないのですが、実は2008年のリーマンショックで主な発注元だった製造業が大打撃を受けました。

 その後、間髪入れずに国内電機メーカーのスマートフォンへの対応の遅れや、お家芸だった家電の不調などで総崩れの状態に。組み込みソフトもいつしか「目立たない存在」(SIer幹部)になっていました。

 ところが、ここにきて自動車やIoT、ロボティクスなどで、再び組み込みソフトが脚光を浴びています。いずれも軽快さや省電力、リアルタイム性を強く求められる領域で、組み込みソフトなしでは成り立ちません。

 今年11月に横浜で開催される恒例の「組込み総合技術展2016(ET2016)」では、自動車やIoT、ロボティクスが注目されていることもあり、来場者が増加する見通しだということです。リーマンショックから数えて8年、組み込みソフトは本格的な復活を果たしつつあるようです。(安藤章司)

【記事はこちら】
組込み総合技術展2016の概要発表、IoT展併催でSIerの来場伸びる見込み
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.9.1」より
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