北斗七星
北斗七星 2016年8月1日付 vol.1639
2016/08/04 15:38
週刊BCN 2016年08月01日vol.1639掲載
▼時代はくだり、今、雪を「資源」として活用する動きが本格化している。2017年10月に新潟県長岡市での竣工を目指すデータドックの省エネ型データセンターでは、冬のあいだに蓄えておいた「雪氷(せっぴょう)」で冷やした空気でサーバーを冷却。空調にかかる電気代を限りなくゼロにすることを目標に掲げる。
▼長岡寒冷地DCの開設説明会の応援に駆けつけた吉田氏は、「雪害などと呼ばれていた時代は終わり、雪を資源として活用する」ことを高く評価。実は、この雪氷を巡っては「日本雪氷学会」などが中心となって、資源化の研究に早くから取り組んできたという。
▼資源に乏しいといわれる日本でも、一つ見方を変えれば、たとえ「憂いもの辛いもの」でも資源になる。将来、雪氷による冷却が一般家庭やオフィスにも普及して、電気を使わなくても蒸し暑い夏を乗り越えられれば、とても助かるのだが。(寶)
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