ここ数か月で、オンラインストレージの一部機能やサービス自体を停止する業者が相次いでいる。ユーザー数674万の「騰訊網盤」は5月27日にファイル共有サービスを停止。235万ユーザーの「新浪微盤」も6月30日に個人向け無料ストレージを停止した。このほか「115網盤」や「金山快盤」などがサービスを停止している。

　背景には、オンラインストレージが違法コンテンツの温床になっているという事情がある。3月2日、中国“掃黄打非”弁公室は、当該コンテンツの流通・販売違法事件として、オンラインストレージが犯罪に使われた事実を公表。これに対応する形で、各社は政府の意向を汲み取り、サービス停止措置を発表・実行しはじめた。

　データ移行が間に合わないユーザーも相当数いるようだ。約1400万ユーザーを抱える「華為網盤（DBank網盤）」は、ユーザーへの配慮として、このほどサービス停止時期を当初予定の6月30日から2か月延期すると発表した。