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【長野発】協同組合方式でリスクを分散

2016/06/30 15:26

 SIerにとってプライム(元請け)受注は、利益率を高めるのに重要な要素なのですが、万が一、プロジェクトがうまくいかないと、多額の損失(いわゆる不採算案件)を被る危険性があるのも事実です。

 長野県の地場SIerのユリーカは、「1社でのプライムはリスクが高くても、協同組合方式ならリスクを分散できる」との考えから、長野の地場SIerなどと協力して「グローバルICTソリューションズ協同組合」をこの4月に立ち上げました。

 直近での組合参加企業は33社。今後も増える見通しで、規模のメリットも期待できるようになります。プライム案件は、場合によっては「ハイリスク・ハイリターン」になる傾向がみられますが、ハイリスクの部分を分散して、下請けの案件よりも利幅を増やす「ミドルリスク・ミドルリターン」の取り組みだといえそうです。(安藤章司)

【記事はこちら】
<SI論 システム開発はどう変わるのか>第46回 ユリーカ (長野発)地場力・プライム力を打ち出す
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.6.30」より
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