駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国
<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>“歩く”スーツケース
2016/05/26 19:46
週刊BCN 2016年05月23日vol.1629掲載
このたび、中国で“歩く”スーツケースが登場した。持ち主から1.5m離れると、スマートフォンの位置情報を収集して、自動で後ろをついてくるというもの。重い荷物を自分で運ぶ必要がなく、ハンズフリーで移動できるのだ。50mの範囲で追跡に対応しており、防犯策としてアラーム機能も搭載している。もちろん、取っ手を引き延ばせば通常のスーツケースとして利用することも可能だ。
コンセプトはおもしろいが、実際には急な坂道やエスカレータ、段差のある道などでは、自動追跡の機能が使いづらい。用途は空港内など、平面フロアの移動に限られるだろう。
現在、このスーツケースは小型の2モデルを用意しているが、開発元の上海酷哇机器人(COWA ROBOT)では、ラインアップの追加や機能改善を今後進める方針だ。
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