今日のひとことWeb版

頼もしい人脈

2016/04/01 15:26

 中国のビジネス界はよく人脈社会だといわれますが、一体、人脈とは、どの程度の人間関係のことを指すのでしょうか。親族や親しい友人などの間柄のことでしょうか。それともかつて取引があった企業の担当者なども人脈といえるのでしょうか。

 先日取材したある中国人総経理によると、「人脈とは、信頼関係のある相手に他ならない」とのこと。ただ名刺交換をしただけの相手や、何度か飲みに行ったことのあるような間柄ではありません。「例えば、相手の家族の誰かが病気で困っているときに、評判のいい病院の優秀な医師を紹介したりするような間柄だ」といいます。つまり、公私を問わず、お互いが困っているときに、助け合える関係にある相手のことを指しているのです。ここまでの関係を構築するのは簡単なことではありませんが、築き上げた人脈は、その後のビジネスに好影響をもたらしてくれる頼もしい存在となります。

 程度の違いこそあれ、日本でも人脈はビジネス上の重要な要素です。営業ではフラットな競争が望ましいですが、人脈があるとないとでは、成果に差が生じるのが事実でしょう。本日、4月1日は、多くの企業が新入社員を迎え入れることになります。新入社員は、人とのつながりを大事にして、これからの長い社会人生活で宝となるような人脈を築いていって欲しいものです。(上海支局 真鍋 武)

【記事はこちら】
中国で戦う現地キーパーソンが語る今 日系IT企業の勇姿をみる
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.4.1」より
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