今日のひとことWeb版
穏便にやり過ごすな
2016/03/25 15:26
日本企業の多くが年度末を迎える3月は、中国拠点のマネジメント層の交代が増える時期でもあります。しかし、日本人のマネジメント層は、3~5年の期間で交代するケースが多く、「任期は限られているのだから、自分が総経理を務めている間は、これまでと同じやり方で事業を推進し、揉め事を起こさず穏便にやり過ごして日本に戻りたい」と考える人も一定層いるのが事実。その結果、事業がジリ貧状態になっても、課題解決に向けた大きな決断を避けてしまい、経営が悪化することがあります。
新たな総経理に求められるのは、前任者の残した課題を解決し、さらなる成長路線に導くこと。その手段がたとえリストラであっても、それ自体は事業再構築に向けた立派な経営戦略であり、英断ともいえます。このところ、中国では苦戦を強いられている日系IT企業が多いですが、この春赴任する新たな総経理には、決断力をもって中国ビジネスに臨むことを期待しています。(上海支局 真鍋 武)
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中国で戦う現地キーパーソンが語る今 日系IT企業の勇姿をみる
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