▼年の瀬である。新年早々にカットオーバーとなるシステム開発案件を抱えているなら、休日返上の作業となっているはず。年の瀬で1年を振り返りたくても、忙しさで余裕がないに違いない。頑張って！

▼2015年の話題といえばIoTだ。IoTはセンサを利用することから、システム構築を中心とするSIベンダーには少し縁遠い印象だった。電子部品を扱っていないからだ。電子部品メーカーにとっても、事情は同じ。双方の関係が深まったのが15年ともいえよう。

▼IoTだからといって、システム側の処理に大きな違いはなく、これまでのノウハウが十分に生きる。重要なのは、IoTによってITの適用範囲が広がるということ。SIベンダーにとっては、農業やスポーツ、商業施設など、新たな市場を開拓するチャンスとなる。

▼ある場所で、今年はIoTが盛り上がったとの話をしたところ、「米国では3年前から盛り上がっている」といわれてしまった。「今も日本は米国の3年遅れなんですね」とも。グローバル時代とはいえ、トレンドの波及には、やはり時間がかかるものなのか。米国に負けているとは思っていないだけに、ちょっとくやしい。（風）