今日のひとことWeb版
製品のよさをサービスに昇華する
2015/11/25 15:26
一般的に、外資系通信事業者の日本事務所は、ユーザーであるグローバル企業に対して、世界共通のサービスを提供するためのサポート拠点という性格が強い傾向にあります。しかし、同社の国内M2M事業を統括するカントリーマネージャーにこの春就任した阿久津茂郎さんは、「私がこの職に就いたのは、日本人として日本の企業を支援するため」と言い切ります。欧米から日本にやってくる企業に、ボーダフォンブランドのサービスを提供するのも大事な仕事ですが、それ以上に、日本企業の世界進出のために役立ちたいという気持ちが強いというのです。
確かに、日本にはすぐれた製品をつくり出すメーカーが多数存在しますが、その製品を使ってすぐれたサービスが提供できているかというと、出遅れ感がなきにしもあらず。製品にモバイル通信機能を追加することで、その製品が世界のどこにあっても高度な保守・管理サービスが提供できるようになり、センサからのデータを活用した新規事業の可能性も広がります。「日本企業はもっと元気よくなれるはず。お客様に寄り添いながら、われわれも進化していきたい」と話す阿久津カントリーマネージャーは、日本のものづくりの強さをベースにしたすぐれたサービスの具現化に、今日も取り組んでいます。(日高彰)
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ボーダフォン・グローバル・エンタープライズ 海外M2M通信の製造業向け販売を強化
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