今日のひとことWeb版

近未来の技術

2015/11/24 15:26

 このあいだ、フランスの映画監督リュック・ベッソンの代表作の一つである『フィフス・エレメント』(1997年公開)を観ました。2214年の未来世界を舞台にしたSFアクション映画で、コメディ色が強く、出演キャストとキャラクターも相まって、終始楽しんで観ることができました。一方で、空飛ぶ車や宇宙船などを見ても、200年後の世界が舞台にしては、どうにも「未来」感がないという違和感がありました。それはもちろん、映画が公開された20年前から現在の間に技術は大きく進歩しているので、当時の技術が表現する未来社会には限界があります。レトロフューチャー的視点からみれば、当時の技術レベルが何となく懐かしく感じるとともに、テクノロジーの発展に驚くばかりです。

 ほんの10年前を振り返ってみても、まさかスマートフォンやタブレット端末のようなデバイスが登場し、これほど普及するとは思ってもみませんでした。ましてや、ロボットと会話ができるなどというのは、ファンタジーの世界での話か、某国民的アニメに出てくるロボットように、22世紀の技術によって実現するものだと考えていました。今や、「3年後には300万人以上の労働者の上司がロボットになる」とまでいわれている時代です。それが本当のことになるのかはともかく、日進月歩のテクノロジーによって、10年後、20年後、50年後、近未来の社会がどのように変化していくのか、タイムマシンに乗って見てみたくなりますね。(前田幸慧)

【記事はこちら】
<BOOK REVIEW>『スマートマシン』
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.11.24」より
  • 1

関連記事

Enterprise AI SIerから“AIer”へ クラウドも、ビッグデータも、すべてはAIの前段に過ぎない

ネットワールド 「Networld Fes 2015」開催 宇宙とドローンとIT に熱視線

ロボット新時代 ITとの融合が創出する新しい市場