駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>クリーンな街づくりへ

2015/11/19 19:46

週刊BCN 2015年11月16日vol.1604掲載

 上海高島屋に直結する地下鉄10号線3番出口付近に、新たな機械が設置されていた。ペットボトルの回収機だ。飲み終わったペットボトルを路上に廃棄することを防ぎ、クリーンな街づくりに貢献しようとするものだ。

 しかも、この回収機、スマートフォンアプリを通してアカウント登録すれば、ペットボトル1本を投入するごとに、0.05~0.15元を電子微信支付のアカウントもしくは携帯電話の料金口座に振り込んでくれる機能を搭載している。小銭も稼げるとあれば、ぜひとも使いたいところだ。

 現時点では、上海市内に3台の回収機が設置されており、製造元の盈創回収は、2016年末までに1500台の設置を目指している。

 ただし、残念なのは設置場所だ。私がみつけた回収機は、コンビニや自動販売機の近くに置かれていたわけではなく、そこにポツンと1台設置されているだけだった。これでは通行人は気が付かないのではないだろうか。

ポツリと佇むペットボトル回収機
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