駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>危険なエスカレータ

2015/08/27 19:46

週刊BCN 2015年08月24日vol.1592掲載

 以前、このコラムで、ドア開閉ボタンが手づくりされたエレベータを紹介した。その際、「法律で点検が義務づけられているので安全性に問題はない」と紹介したが、この表現は間違いだった。

 というのも最近、中国でエスカレータの事故が頻発しているからだ。エレベータ同様、点検義務があるのだが、実際にはきちんと作業が行われていない場合があるようだ。

 8月1日には、上海のショッピングモール「中山公園龍之夢」で、清掃作業員がエスカレータに足を巻き込まれる事故が発生。結果として作業員は、片足を切断することになった。私が普段からよく利用しているモールでの事故だけに、とても驚いた。現地メディアによると、今回の事故は作業員の不手際が原因で、エスカレータ自体に問題はなかったという。しかし、点検不備が原因の事件も起きている。中国には、スムーズに動作していないエスカレータがたくさんある。安全性を確保したうえで稼働するよう徹底してほしい。

中山公園龍之夢の事故現場は、8月7日現在もエスカレータが稼働を停止したままだ
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