今日のひとことWeb版
リスクを負ってでも得られる利益とは
2015/07/02 15:26
それもそのはず、情報セキュリティーの確保にはお金がかかり、金融機関などはそのために莫大な投資を行っています。中小企業レベルで打てる情報セキュリティーはたかが知れており、結果としてマイナンバーは漏れてしまうと、損保会社は考えたのだと推測できそうです。
来年1月からスタートする仕組みでは、万が一、マイナンバーが漏れても、基本的には何もできず、被害も発生しない見込みとされています。ただ、「絶対に安全」なのかといえば、先日の日本年金機構の例を挙げるまでもなく、残念ながらそうではありません。
保険商品が出てくるほどのリスクを負っても得られる利益が、具体的にどんなものであるのか、マイナンバーを所管する国には、今後、ぜひとも明確に示してほしいものです。(安藤章司)
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