上海に赴任してから、ずっと困っていることがあった。電気料金の支払いだ。私のマンションには部屋と離れた別の棟に郵便受けがあるので、いつも確認を怠ってしまう。電気料金の支払通知書を見落として、支払期限に間に合わないという事態が頻発していた。結局、コンビニでは払えず、わざわざ地下鉄に乗ってサービスセンターまで支払いに行っていた。

　しかし最近、電子決済サービスを通して電気料金が支払えると知った。そこで、さっそくアリババグループの「支付宝（Alipay）」に登録してみた。実際に使ってみると、苦労していた支払いが一瞬で終わるので、とても便利。今後の支払いはこれ一本にしたい。

　「支付宝」では、このほかにも、携帯料金のチャージや航空券の購入、医療機関の予約申請など、豊富な機能を有する。コンビニなどでは、アプリ上のバーコードを読み取ってもらうだけで商品を購入することができる。すでに「支付宝」は、中国人の生活の一部として浸透しきっている。