今日のひとことWeb版
「クラウドロックイン」
2015/06/04 15:26
こうしたことが、一旦、特定クラウド上でシステムを構築してしまうと、容易には抜けられなくなってしまう「ベンダーロックイン」ならぬ「クラウドロックイン」なる現象が起こる背景にあります。
SIerのTISと、データセンター仮想化(VDC)技術の研究を手がけるあくしゅは、共同で「クラウドロックイン」を打破する研究を進めると発表しました。ざっくり言えば、複数の異なるクラウドサービス上に、OpenStackなどのオープンな基盤を採用した“仮想データセンタ(VDC)”を置き、この上にアプリケーションを構築するというコンセプトだそうです。
小規模な仮想サーバー程度なら、今でもクラウド間を移動させることは可能です。しかし、ストレージやネットワークなどを含めた大規模なシステム全体を、複数の異なるベンダーのクラウドサービス間で、自由に行き来できる状態にシステムを構築する「マルチベンダー」サービスを実現するには、越えなければならない技術的なハードルが少なからずあるとのこと。
しかし、このハードルを越えてこそ、「クラウドロックイン」からユーザーを解き放ち、クラウド時代に即したSIerならではのユニークな「マルチベンダー」サービスを提供できると両社では考えているようです。(安藤章司)
【記事はこちら】
TISとあくしゅ、異なるクラウド間の差異を吸収、「クラウドロックイン」の打破を目指す
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