▼紙幣のデザイン刷新には、タンス預金の残高を把握するという裏の理由がある。都市伝説だが、さもありなんだ。タンスに仕舞った紙幣とはいえ、使うことを考えれば新しくしておきたい。ある程度の紙幣が交換されれば、ビッグデータを用いるまでもなく、全国民のタンス預金の残高が計算できそうだ。

▼紙幣のデザイン刷新の理由は、一般的には偽造防止にあるとされる。印刷技術の普及が偽札をつくりやすくするという理由は、説明としては正当性がある。最新技術と偽札製造者の「いたちごっこ」は続くが、それもタンス預金の残高把握には、都合がいい。

▼マイクロソフトが今夏にリリースする予定のOS「Windows 10」に関する情報が頻繁に出るようになった。なかには時代を反映した旬な情報もあるが、注目すべきは中国対応だ。海賊版のWindowsも無償で最新版にアップデートできるという。

▼中国では、7割以上が海賊版Windowsを使用しているという。海賊版ユーザーが最新版にアップデートすれば、マイクロソフトはその数字をより正確に把握できる。海賊版撲滅に向けた格好のアピール材料となる。（風）